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桐下駄職人 猪ノ原 武史さん

『桐下駄をもつ猪ノ原さん』の画像

『プロフィール』の画像

筑西市関城地区にある桐下駄工房『桐乃華工房』。桐原木の伐採から花緒スゲ仕上げまで、一貫して桐下駄を製造している、関東唯一の工房。歌舞伎役者の舞台下駄の製造を任されるなど、国内有数の最高品質の桐下駄を作り続けている。「結城地方桐下駄」の伝統を受け継ぎ、祖父、父の積み上げた「桐下駄」を守りつつ、今の時代を駆ける新たな「桐下駄」づくりに挑戦し続けている。2016年「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」第1回茨城県代表の「匠」に選出。茨城県伝統工芸士。

伝統を受け継ごうと決めたきっかけはなんですか?

きっかけというきっかけはありません。自然に「桐下駄職人」になるというのは決めていました。大学を出て、社会を学ぶためにサラリーマンを3年やって、26歳の時に父の工房に入りました。そこから、もう15年になりますね。

『桐乃華工房』の製造する桐下駄のこだわりを教えてください!

『桐乃華工房』では、売れても売れなくても毎年新しい作品を作り続けています。和装文化から時代は変わっていますから、新しい時代に沿った洋装にも合う『新しい桐下駄』を目指しています。近年では、エイの革を張った桐下駄など、桐下駄の良さをいかしつつ、誰も見たことのない桐下駄を作りました。

「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」の茨城県代表の匠として選出されたときには、クロコダイルの革を表面に張り付けた「クロコGETA」を発表し、最高品質の高級感を表現しました。その他にも、サメの革やオーストリッチの革を組み合わせるなど、新たな桐下駄×革の可能性に挑戦しています。

また、「桐下駄×ヒール」や「桐下駄×サンダル」など、若い世代に受け入れられる工夫を行っています。耐久性はもちろんのこと、ファッション性が高く、誰もが履ける桐下駄を作り続けていきたいと思います。

『作業風景』の画像
新しい桐下駄づくりに挑む武史さん


『(伝統)下駄』の画像

伝統ある高級本柾下駄

『カジュアル下駄』の画像

ファッション性の高いGETAサンダル

武史さんの思い描く桐下駄とは何でしょう。

若い世代に広まる「次世代の桐下駄」をずっと思い描いています。職人として活動しつづけていると、様々な分野の職人とつながりをもつことができ、多方面にわたり様々なタイアップの機会に恵まれます。例えば、鼻緒に「ファー」をあしらった「GETAサンダル」では、縫製職人と何度も何度も試行錯誤を繰り返して、やっと完成した作品です。「下駄は夏に履くもの」という価値観を払拭した、新しい桐下駄。「新しい桐下駄」づくりは、ひとりではできないと実感しますね。だからこそ、人との縁を大切にしています。また、祖父と父が培った伝統があるからこそ、新しい桐下駄を見出し、作り続けることができます。これは私にしかできない挑戦じゃないかと思うんです。


『ファー下駄』の画像

誰も見たことのない、新しい時代にあった新しい桐下駄

武史さんの「筑西市」について教えてください。

筑西市は「ふるさと」ですね。親子三代にわたり、筑西市の風土に培われた「桐文化」とともに歩んできた感覚があります。豊かな自然の中で育ってきました。また、昔から町人の町ですから、町を盛り上げようとする人が多い。内に秘めたエネルギーを実感しています。
また、筑西市は、これからの街だとも思います。茨城県西部メディカルセンターもできたし、これから道の駅もできる。新しい時代にあった新しい価値観をこれからつくっていく街じゃないでしょうか。

最後にメッセージをお願いします!

筑西市の良さは筑西市に実際に来てみるとわかります(笑)ノスタルジックな雰囲気や形良い筑波山の姿など、多くの人と筑西市の魅力を共有したいです。そのためにも筑西市の伝統的な文化のひとつとして、また、新しい価値観のひとつとして、「桐下駄」を発信し続けていきます。
どうぞ『桐乃華工房』をよろしくお願いいたします!

桐乃華工房

〒308-0122 茨城県筑西市関本上345
電話番号 0296-37-6108

  • ホームページ
    http://www.kirinohana.com/
  • LINE
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『桐乃華工房の外観など』の画像

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは地方創生課です。

〒308-8616 茨城県筑西市丙360番地 本庁舎4階 

電話番号:0296-22-0500

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