若いみなさんに知って欲しい!「プレコンセプションケア」
プレコンセプション(プレコン)とは?
プレ(pre)は「~前の」、コンセプション(conception)は「受精・妊娠」、プレコンセプションケアは「妊娠前の健康管理」という意味です。つまり、プレコンセプションケアとは「若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康に向き合うこと」です。自身が希望するライフプランを叶えるために、男女問わず、取り組むことが大切です。
プレコンセプションケアが大切な理由
・健やかな妊娠・出産のために
若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。プレコンセプションケアを行って、妊娠前のリスクを減らすことが健やかな妊娠・出産につながります。
・不妊のリスクを減らすために
「生理不順を放置していた」「生理痛をがまんしていた」などが、将来の不妊の原因になることがあります。妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動し、将来の不妊リスクを減らしましょう。
・人生100年時代を自分らしく生きるために
子どもを持つ選択をするかしないかにかかわらず、若いうちからプレコンセプションケアに取り組むことで、自分らしい豊かな人生を送ることにつながります。
プレコン・チェックをしてみよう!
現在の自分の健康状態について振り返ってみましょう。
引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター ホームページ
実践してみよう!
1.適正体重を維持しましょう
若い女性のやせ(BMI18.5未満)、太りすぎ(BMI25以上)は、将来の生活習慣病や、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。
*BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(例)身長159cm、体重60kgの場合。60÷1.59÷1.59=23.7
2.適度に運動をしましょう
運動することで血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。1週間に150分程度を目安に、早歩き、テレビ体操、筋トレなどの運動を取り入れてみましょう。
3.栄養バランスのとれた食事にしましょう
主食、主菜、副菜をバランス良く食べましょう。葉酸は胎児の健やかな成長に必要なビタミンです。妊娠を希望する女性は緑黄色野菜やサプリからしっかり摂取しましょう。
4.タバコとお酒に注意しましょう
喫煙は、男女ともに不妊のリスクを増加させ、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙はさまざまな影響を及ぼします。妊娠を考えた時から、禁煙に加え、お酒を控え妊娠中は禁酒しましょう。
5.ストレスを溜め込まないようにしましょう
まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
6.かかりつけ医を持とう
大切な身体のために、気軽に相談できる「かかりつけ医」を持つようにしましょう。女性は、婦人科のかかりつけ医を持つこともお勧めします。月経について気になることがあれば相談しましょう。また病気の予防や早期発見のため、子宮頸がんワクチンの接種と定期的な子宮がん検診・乳がん検診の両方を受けることが効果的です。
7.人生をデザインしてみよう
妊娠・出産・育児・介護など、人生にはたくさんの転機があります。あなたの理想の人生を思い描き、それを実現するために必要なことを考えてみましょう。将来、子どもを持つライフプランを考えている方は、妊娠・出産には適切な時期があることを知っておきましょう。女性は30歳以降自然に妊娠する力が低下し始め、年齢が進むとともに妊娠率が低下し流産率が上昇します。男性も加齢に伴い精子の老化が始まり、年齢が進むとともに妊娠率が低下します。妊娠・出産には適切な時期があることを理解し、ライフプランを考えてみましょう。
筑西市では、教育・保育施設や小学校、中学校と連携し、幼児期から思春期にかけて一貫した性教育(いのちの教育)を実施しています。生涯の健康の基礎を築く大切な時期に、子どもたちの成長に合わせて親子で学ぶ教育を実施し、自分らしい人生を送れることができるよう応援をしています。
性教育(いのちの教育):筑西市ホームページ
参考
プレコンノート(A4) [PDF形式/3.61MB]
引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター ホームページ
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- 2024年7月30日
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