地域おこし協力隊:石井 智晃さん
移住形態 Jターン(土浦市→神奈川県→筑西市)
令和4年11月1日に筑西市地域おこし協力隊に着任
地域おこし協力隊を志したきっかけ、筑西市を選んだ理由は?
「筑波山そして筑西市の持つ風土の魅力に惹かれて」です。
郷土史や郷土文化に関心があり、全国を巡ってきました。茨城県土浦市出身で、大学進学と共に茨城県を離れましたが、その後、歳を重ね様々な風土・風景・文化を見て廻るうちに、筑波山を中心とする文化圏の良さに改めて気づくことになりました。
筑波山周辺をグルっと回りましたが、その中でも筑西市には、良い意味で特異な印象を持ちました。
「内外大神宮」や「雲井宮郷造神社」など興味深い神社が数多くあり、これらの郷土歴史文化は調べれば調べるほどに興味を掻き立てられました。
その頃に偶然、地域おこし協力隊の制度を知り、応募しました。
これからどんな活動を行いたいですか?
郷土の風土や文化というものは、インターネットから安易に知り得る事ではありません。インターネットの地図が発達している現在でも、そこに載っていない情報はたくさん残っているため、自分の足で歩き、一つ一つ積み重ねていく必要があります。
まずは、筑西市内にある全ての神社・仏閣・史跡・野仏等を歩いて廻り、それらの情報をWEBサイトとして構築し、令和の時代に合ったカタチに仕上げます。
また、個人事業としてVR(360°映像)を用いた映像制作を続けてきましたので、祭や花火大会などの郷土文化の風景も記録していきたいと思っております。
さらに、今の学生は地元に対する意識が高く、地元に残って生活を続け、そこで社会貢献したいと思っている学生も多くいます。
そういった学生が、筑西市で開催している「ちくせい若者まちづくり会議」に参加し、地域の実情を学び、学生の目線で発見する筑西市の魅力等をSNSで発信しています。さらには、学生自ら企画するマイプロジェクトを考え、提言・実行するなど、積極的に活動しています。その中で、私が持っている郷土の知識を一つのツールとして、彼らが郷土の魅力を学び、郷土愛を醸成するきっかけになればと思います。
また、私のこれまで培ったスキルや経験で学生の活動をサポートし、若者が活躍し続けることができる地域を目指して活動していきたいと考えております。
筑西市のイメージや、好きなところ、気になるところは?
筑西市のイメージは、昔も今も田舎。
但し、ここの風土は盤石。
日本中の風土を見てきましたが、開発等々で削られ消えつつある風土が多い中で、筑西市のエリアはかなり良く残っています。初めて見るようなモノもあり、フィールドワークに行くたびに発見があります。
あと、ちっくんがカワヨですね。
これから地域おこし協力隊を志す人へのメッセージ・アドバイス
自力で魅力を発見できる行動派の人にとっては「筑西市」は、理想的な場所だと思います。
確かに名のある観光地でもないし、多くの人は「筑西」という場所も知らない。ただ、見方を変えれば、あらゆるジャンルに於いて未発見の魅力に溢れている場所でもあります。
地域おこし協力隊は「地域で活動する個人事業家」という側面が強いです。正直なところ、脱サラして、さらに移住した上で始めるというのは、心理的ハードルが高いこともあると思います。逆に、今まで個人事業として活動していた人が、「地域おこし協力隊」になることは比較的ハードルが低く、チャンスが広がる良い機会だと思います。
会社員という立場では実践不可能な行動力を持ち、それに自信がある方は、興味ある地に足を運び、その眼耳鼻舌身心でその地域を体験してみてください。何か感ずるモノがあれば、その地域のために「地域おこし協力隊になる」という選択肢はアリかもしれません。
問い合わせ先
- 2018年3月10日
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