「もったいない」食品ロスを減らそう!
売れ残りや食べ残し、賞味期限切れなど、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことを「食品ロス」といいます。 食べられる食品を捨ててしまうことは、「もったいない」だけでなく、環境や経済に関わる問題もはらんでいます。 「食品ロス」の現状について知り、私たちに何ができるのか考えてみましょう。 |
食品ロスの現状
食品ロスは、食品の生産、製造、流通、販売、消費等の各段階において日常的に発生しています。
食品ロスが引き起こす問題として、一つ目に環境問題があります。水分が多い食品は重量が重くなり、収集運搬時や焼却時に多くの燃料を消費するため、地球温暖化の原因の一つともいわれる二酸化炭素(CO2)を余分に排出することになります。また、過剰な食品を生産し続けると、余分なエネルギーを消費するだけでなく、多量の食品ロスを発生させてしまいます。二つ目に食料問題があります。世界の人口は、約30年後の2050年には20億人増加して、97億人に達すると予測されています。現在、世界の9人に1人が栄養不足などで苦しんでいると推測されていますが、今後も増加していくのではないかと危惧されています。
食品ロスの問題については、2015(平成27)年の国連総会において採択された「持続可能な開発のための2030 アジェンダ」でも重要な柱として位置付けられ、「2030(令和12)年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料廃棄の半減」が国際目標として設定されるなど、世界的にも大きな問題となっており、食料の多くを輸入に依存している我が国としても真摯に取り組むべき課題となっています。
このような中、市民、事業者、行政、関係団体等の多様な主体が連携し、国民運動として食品ロスの削減を推進することを目的とする「食品ロスの削減の推進に関する法律」(以下「食品ロス削減推進法」という。)が2019(令和元)年10 月から施行され、2020(令和2)年3月には、同法第11 条に基づき、「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」(以下「食品ロス削減推進基本方針」という。)が閣議決定されています。
食品ロス削減推進法において、地方公共団体は地域の特性に応じた施策を策定し、実施する責務を有するとされているほか、食品ロス削減推進基本方針を踏まえて食品ロス削減推進計画を定めるよう努めなければならないとされています。
こうした状況を受け、食品ロス削減推進法の趣旨を踏まえるとともに、本市の食品ロス削減に向けた取組みを総合的かつ計画的に推進するため、「筑西市食品ロス削減推進計画」を策定し、本計画を基に市民、事業者、行政、関係団体等の一丸となった取組みの展開を目指します。
■日本の食品ロス量 600万t(平成30年度推計)
日本の食品廃棄物等は、年間約2,531万トン(平成30年度推計)にのぼり、うち可食部分と考えられる食品ロスの発生量は600万トンと推計されています。
食品ロスは大きく2つに分類され、スーパー等での売れ残りや返品、飲食店での食べ残し等、事業活動に伴い発生する「事業系」が324万トン、料理の食べ残し、使用せず捨てられる食品等、各家庭から発生する「家庭系」が276万トンとされています。
■筑西市の食品ロス量 5.2千t(平成30年度推計)
筑西市では、全国及び茨城県の食品ロス量を基に、市内の食品ロス発生量を事業系3千トン、家庭系2.2千トンと推計します。
市民一人当たりの食品ロス量を換算すると、約130グラムとなり、全員が毎日、茶碗1杯分のごはんを捨て続けている計算になります。
食品ロス削減に取り組くもう!
- 家庭でできる身近なことから取り組もう!
日々の生活の中で食品ロスを削減するため、自らができることを一人ひとりが考え、行動に移しましょう!
- 外食時の取り組み
外食時の食品ロスを減らすため、以下の取り組みにご協力ください。
- 料理の量を選べるお店や食品ロス削減に配慮したお店を選ぶ
- 食べられる分だけ注文する
- 料理を、おいしく残さず食べきる
- 複数人で食事する場合は、みんなでシェアして食べきり!
- 料理が残ってしまった場合には、外食事業者の説明をよく聞いたうえで、持ち帰ることも検討しましょう
- 宴会時の取り組み
お花見や歓送迎会、暑気払いなど、1年間を通して楽しい宴会の席はたくさんありますが、宴会の席で食べ残しが無いように、宴会をするときは、以下の取り組みにご協力ください。
宴会5箇条
- 出席者の性別や年齢などを店に伝え、適量注文に心がけましょう。
- 酒宴の席では、開始30分、終了10分など、席を立たずにしっかり食べる時間を作りましょう。
- 料理がたくさん残っているテーブルから、少ないテーブルへ料理を分けましょう。
- 幹事さんや司会者の方は、宴会中に「食べ残しのないように!」の声かけをしましょう。
- 食中毒の危険のない料理を持ち帰り用として折り詰めで注文するなど、食べ残しがない注文の工夫をしましょう。(お店によっては、持ち帰りができない場合もあります。また、飲食店で提供される料理は、その場で食べることを前提として調理されています。持ち帰り後は早く食べましょう。保存する場合は冷蔵庫に入れ、食べる前に十分加熱するなど、食中毒が発生しないよう注意しましょう。)
30・10運動
30・10運動とは、食べ残しを減らすための運動で、「会食・宴会の乾杯後30分間は席を立たずに料理を楽しみましょう」「会食・宴会終了前の10分間は席を立たずに料理を楽しみましょう」と呼びかけを行うものです。食品ロスを減らすため、職場や友人との宴会などで、30・10運動を実践しましょう。
飲食店の皆様へのお願い
店で食べ残しを減らすことは、資源を大切にするとともに、残飯の片づけの手間やごみ処理経費の削減につながります。また、小盛りなどメニューの幅を広げることで、サービスの向上にもつながります。「捨てる食材や食べ残しが多いな」と思われた時には、ぜひ、お店でひと工夫をお願いいたします。
- おいしく食べきっていただくよう、料理を出すタイミングや、客層に応じた工夫をする
- お客さまが、食事量の調整・選択ができるように、小盛りや小分けの商品をメニューに採用する
- 宴会等、大量の食事を準備する際には、食べ残しが発生しないよう幹事さんや主催者と食事量やメニューを相談する
- 来店者数や注文メニューの需要を予測して適正量の仕入れや仕込みを行う
- 食材を無駄なく使い切って調理する
- 生ごみの排出時にはしっかり水きりを行う
- 品質的に問題のない食品は、お客様の自己責任であることをわかってもらった上で、食べきる目安の日時などの情報提供を行って、持ち帰り用に提供することを検討する
「いばらき食べきり協力店」の募集について
茨城県は、「食品ロス」の削減にご協力いただける飲食店、宿泊施設を募集しています。「いばらき食べきり協力店」として登録すれば、茨城県のホームページ等で紹介されます。 詳細は、茨城県(廃棄物対策課)のホームページでご覧ください。
啓発品配布中!
市では、外食時の食品ロス削減のため、以下の啓発品を作成しました。
環境課窓口で配布しているほか、データをダウンロードいただくこともできます。
ぜひ、ご活用ください!
ポスター ダウンロード(PDF) |
三角ポップ ダウンロード(PDF) |
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- 2024年10月11日
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