激しい火炎を負って右手に宝棒を執り、白馬にまたがる炎髪忿怒形の赤童子像で、珍しい図像です。経典の根拠はよくわかっていませんが、千妙寺にとって貴重なものと伝えられています。馬は、打込みの強い肥痩線で、童子の朱と馬の白がよく対象の妙をみせ、総体的に伝統的技法を守った精緻な作風で、制作年代からしても貴重な作例です。
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